鶏、毒舌、勘違い


「カクテル」という言葉の語源はハッキリしないようでして
それはもう様々な説があるわけですが、その一つにこんなものがあります


西インド諸島辺りを航海していた船乗り達が
思いつきで色んな酒を混ぜ合わせて飲む時に
鶏の尾羽(コック・テイル)で掻きまわした


と、いうものです


さて
枕に、唐突にウンチクを語りましたが
今回のネタとは、ほぼ関係ありません




はい、それでは本題
今日は、チキンラーメンの様々な食べ方」
を、お送りしたいと思います


まず、私がチキンラーメン(以下チキメン)を作るときの
基本になる形から、ご紹介してみましょう


ムスタングスペシャ
まず、ドンブリに乾燥ワカメを二つまみほど入れます
次に、乾燥ニンニクも二つまみほど入れます
その上にツナ缶を油ごと、投げやりな気分でぶちまけます
更に胡麻油も小匙一杯ほど、ノーフューチャーな気分で垂らします
さて、このガサガサしてるのに油っこい嫌なカクテルの上に
いよいよチキメン本体を、臭いものにフタをするように乗せます
すかさず、忘れたい過去を消し去るように、熱湯を注ぎます
えっ?お湯沸かしてなかったの?言わなくても常識でしょ、ったく
ハイお湯を注いだら、ヤマザキ春のパン祭りかなんかで貰ったような
陶器としては何の価値もないけど、庶民には重宝する皿でフタしてください
フタをして三分・・・も待ってられないので、二分ぐらいでいいです
フタを取ると、ニンニクと胡麻油とチキメンの香りが
暴力的な勢いで、貴方のお部屋を支配します


以上が、基本形「ムスタングスペシャル」の作り方です
お味はというと、正にムスタング(暴れ馬)
マイルドな要素がワカメぐらいしか無いので
胃の弱い人には、確実にお勧めできません


つまり、胃弱な方は
以下自動的に退去勧告


さて
それでは、残られた猛者たちには続きを語りましょう


ある程度、チキメンを食べ慣れている方なら
ここまで読むと、違和感を覚えられるでしょう


卵、入ってないじゃん!、と


まぁ落ち着きたまえよ一般市民、略してシム
ムスタングスペシャルの製造過程で
お湯を注ぐ前に、卵用の麺の窪みに生卵を落とす
そうすると、これは
②親子鷹・スペシャ、と名前が変わるのですよ


いま、「鶏じゃん!」って突っ込みを入れた人
貴方は、コレを食べるまで己の眉毛を抜き続けてください
コイツはね、もう鶏なんて生易しい鳥類の範疇には入らんのだよ
貴方の胃から、健康という獲物を狩っていく猛禽なんですよ・・・


とは言え、卵が入るので、実はムスタングよりマイルドなんですが
あら残念、胃弱の人は帰してしまったんでしたねぇ


あまりキツいことを書くと、読者が減りそうですね
何より、またコメント欄で荒らされそうだし
この辺でスウィーツでも入れてみましょうか


③この子どこの子・スペシャ
基本のムスタングを作ります
そこに、「銘菓・かもめの卵」を落とします
気ままに、かもめの卵をほぐしながら食べます
胡麻油とニンニクの香りに、お菓子の甘さのハーモニィ・・・
これは、女性向けの一品って感じですね


ちなみに、かもめの卵を「東京銘菓・ひよこ」にすると
②のヴァリエーション、親子鷹・スペシャル〜青春編〜
となります
鳩サブレなら、④ピース・スペシャです
別名、ガンジーラーメンといっても良いでしょう


ちょっと脱線してしまいましたかね?
やっぱりラーメンだし、少々辛口も欲しいですね
それでは、⑤右ウィング・スペシャなんて如何でしょう?
これは、鳥肌実氏の傑作アルバム「鳥肌黙示録」を加えます
もちろん、CDを再生できる機器も投入して、お湯を注ぎます
これは、もうオススメですねぇ
食べた後は、いきなりトラヴィダ語が喋れるようになったり
カムチャツカ半島ぐらいなら支配できるような気になれます


え〜、他にも二十八万通りぐらいご紹介できるのですが
なんか、飽きてきたので止めます
貴方もいい加減、飽きたでしょ?


さて、夕飯でも食べましょうかね
今日の夕飯は、ネギトロ丼!


荒らしたければ、荒らすがいいさ・・・