個人的宣言


ついに、北朝鮮はミサイルを発射してしまった


ニュース番組ではレポーターが街頭インタビューをしていて
一人の老人の答えが印象に残った


「気持ちが分からない」


おそらく
多くの人がこう思ったのではないだろうか
私も同じように思っていた


小泉首相
北朝鮮にとって、何のプラスにもならない」
と語ったそうだ


気持ちが分からない・・・


今回の北朝鮮の行動を見ていると
昆虫に対するような不気味さを感じる


意思の疎通が出来ない
何をしたいのか予測もつかない
そしていきなり、こちらに向かって飛んでくるのだ


あるいは、ティーンエイジャーの犯罪


こういうことを書いてしまうと
国際問題の知識が全く無いことが丸分かりだが
私は、こんなイメージを持っている


アメリカは、家にいないくせに口うるさい父親
中国は、懐は深いが特に手を差し伸べてはくれない母親
韓国は、出来の良い双子の兄


そして、成績も悪く喧嘩も弱いが
何を考えているのか分からない
鬼っ子の北朝鮮


日本は、さしずめ父親の愛人といったところか


北朝鮮は何となく不気味だが
腕力も無いし、勉強も出来ないので
家族も最小限の世話をするだけで
あまり気にせず、ほったらかしにしていたら


ある日、いきなりナイフを振り回し始めた


構って欲しくてしているのか
単に狂気に駆られてのことなのか


家族は、遠巻きに彼を囲んで
ナイフを捨てなさい、と呼びかける


ところが、彼はナイフを投げてきた


ナイフは足元に刺さり
家族は誰も傷つかなかったが


ナイフが飛ばなかったのは
計算なのか、失敗なのかも分からない


今回のミサイル発射の件では
私はなぜか、あまり腹が立たない


韓国の調査船が竹島の調査のために
勝手に排他的経済水域に侵入したことの方が
時期も時期だし、よほど腹立たしい


もちろん、北朝鮮の行動は許せないし
今後、日本はどうなってしまうのか?
という不安もあるにはあるのだが・・・


怒りよりも、寂しさを強く感じる


例えばかりで歯切れが悪いが
学校のクラスメイトなどで
「嫌な奴だが、こういうことは流石にしないだろう」
と思っていた人物が
ついに、「そういう」ことをしてしまった
と、いうような


もう二度と戻れない関係に対する
喪失感に似た、奇妙な寂しさ


私たちの政府は
今回のミサイル発射の件に対して
北朝鮮からの攻撃であるとはコメントしていない


当の北朝鮮からも
宣戦布告は出されていないし
アメリカも中国も韓国もロシアも
敵対行動とは断定していないようだが


私は北朝鮮を許さない


私の大切なものを壊す可能性があるからだ


私は戦争を望んでいないし
テロ活動などを行うつもりも無い
また、圧政に苦しむ北朝鮮国民に対して
これ以上、苦しんで欲しいとも思わない


だが、北朝鮮という国家の存在は認めない


ここで個人的に宣言することは
自己満足以外の何ものでもない
愚行であることは判っているが
それでも意思を示しておきたい


私は本日より、北朝鮮を敵国と認識する